近年、健康や環境を考えた家づくりの要望が高まってきています。
アトピー性皮膚炎や小児喘息などの子供をお持ちの親御さんがお見えになる事が増えてきました。
私達はまず、「家とはどういうところか?家とはどうでなければいけないか?」を素直に考えて家づくりに向かっています。
家とは、家族が病気にならないように自然の雨、風、暑さ、寒さから身を守り、家族が常に団欒ができる場所でなくてはならないと考えています。
そのために、雨漏りのしない技術、地震や風にも倒れないような丈夫さ、暑さ、寒さから身を守るように断熱度、気密度を高め計画的な換気ができるように、そして、国産材で無垢のやさしい自然素材を使った団欒のある家をつくること。それが私達が取り組んできた本当の家づくりだと自負しております。
シックハウスにしないための家づくりでは、まず、シックハウスのことを知らなければなりません。 |
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シックハウス症候群とは・・・
近年、新築や改築した人から、「目がチカチカしたり、喉がヒリヒリしたりゼイゼイする、頭が痛い」等の症状の方が増えています。
このような症状が“シックハウス症候群”と呼ばれ、こうした原因に、住宅の高気密化(単にアルミサッシや、外壁材等の進歩)や化学物質を含む建材や家具、内装材、等が使われる為に、室内の空気が汚染されることが原因になっています。又、化学物質に過敏な体質の個人差など、様々な要因が複雑に関係していると考えられます。
化学物質とは・・・
厚生労働省はこういった化学物質のうち13物質の室内濃度指針値を設定してシックハウス総合対策を行っています。その中でも特にホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベンゼン等は人体に影響が高いとされているものです。
それらを防ぐ対策は・・・
それらの化学物質が入った建材や接着剤を使わない事が最も良い事です。又室内が常にきちんとした換気が得られるようにする事が必要です。 |
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シックハウスにしないために、匠建築工房の考え |
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シックハウスにしない家づくりの為に、私達はまず、集成材や積層材の糊からのホルムアルデヒドの発散を避ける為にも、構造材は国産材の無垢材を紀州の“匠の森”から直送し、土台はシロアリ駆除(クロルピリホスが飛散)をやらずに桧やヒバ材を使い(希望の方は焼き土台)、又、耐力壁に必要な構造用合板であっても最低限F☆☆☆☆(フォースター0.005mg/m3h以下)の建材を使用するようにしています。もちろん床材は無垢材、壁は漆喰や珪藻土、クロス壁にしても化学物質の入っていないエコクロスや和紙などを使っています。
それでも、一番大事なことは室内の換気です。それをきちんと出来るように私達は13年前から外張り断熱工法で、断熱度と気密度を高め、計画的に換気が出来るようにして、室内空気環境を高め、“シックハウスにしない家づくり”を実践してまいりました。
そして、お客様に引渡しの際は化学物質の5項目(ホルムアルデヒド、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、スチレン)の室内測定を行い、公的分析機関からの測定データーをお渡ししております。
この様な時代の中で私達は注文建築家として、お客様からの注文に対して満足のいく家づくりを心がけ、真に「お客様に感謝をされる家づくり」に、これからも、日々奮闘してまいります。 |
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